その仕事に夢を語れるか?
今日は、わが社のアーキテクトS君と話をしていて、印象に残ったので。
わが社のアーキテクトS君はハーフ君だ。(本文とは関係ないけど・・)
英語講師の経験を生かし、ベトナムの安くて優秀な開発力をわが社に取り込むプロジェクトのリーダー的存在でもある。 相手は日本語ですが・・・。
そんな彼が、システム開発におけるリスクの明示について資料を渡してきた。
ムムム・・・と読んだ。
おおむね、ソフトウェア開発には、災害を含むさまざまなリスクが存在し、開発プロジェクトには遅延や、予算の増加などさまざまな事が発生する。
このリスクは、開発側だけでなく、クライアントにも十分に説明し、理解を得るべきだ。
仕事が欲しいからと言って、この部分を曖昧にすると自滅する
という内容。
ごもっとも。
彼に言わせるとリスクマネジメントの世界だそうです。
それも、ごもっとも。
確かにそうなのですが、リスクマネジメントの中でも、ほぼ100%発生するリスクをマネジメントストには、軽減か分散しかないと私は考える。
そこで、私は彼にこう伝えた。
「リスクを分散しても、そのリスクは社内から出て行くだろうか?」
「分散されたリスクは、ディレクターやセールスに対して分散されるだけで一向にかわらないのではないか?」
これには、一見してクライアントへリスクをまわさないように見えるのだが、実は私の考えでは違う。
開発途中の些細な変更でも、積み重なれば、クライアントに負担をお願いするのは当然で、人件費計算の出来ていないような同業者のように、莫大な保険代わりの増額や、SEの無理やり長時間労働で穴埋めをすることもやりたくない。
私が言いたかったのは実はこういうことである。
「SEだけじゃなく、開発プロジェクトに携わるだれもが、そんなマイナス思考にはなってほしくない。
その発送はお客様の笑顔を引き出しますか?」
「ね。ひきださないでしょ?
ソフト開発は”製造業”です。
しかも、いまだに手組みの非常に原始的な製造業です。
例えば、あなたが日頃使っている茶碗を考えてみてください。
『とにかくご飯が作れればいい。』『落としたら割れるという事は理解されているだろうか?』とか考えながら作った茶碗と、
『この茶碗でご飯を食べる人は、このもち具合を喜んでくれる!』『ステキな食卓で主食を飾る茶碗だからこそ、おいしく食べられるものを作りたい!』という茶碗どちらを使いたい?」
S君「もちろん後者のほうですけど、後者の茶碗はきっと高いですね。」
「!!!。そう!そのとおり。 きっと高くても買っちゃいますね。」
「そこだともう。わが社のビジョンまさにそこにあるわけ。
このシステムを通じてお客様のビジネスが発展する”夢”を語れるSEさん。
理想的です。 そんなSEさん居ないでしょ? 私は見たこと無い。
セールスは当然で、ディレクターもしかり、でもSEまで、そのプロジェクトでお客様のビジネスが発展る夢を語っている会社になりたいのですよ。
」
「お客様のところへ打ち合わせにいって、わが社の全員が、お客様のビジネスの夢を語っているところを想像してください。 リスクが現実になっても、クライアントはきっと私達を信じて精一杯の努力をしてくれますよ。」
SEがお客様のビジネスで夢を語れるか?全ての品質はココにある。
そう強く心の形が出来たひでした。
日頃、バクゼンと「その発想は、お客様の笑顔を見れますか?」って言ってましたが、伝わった実感を得られたのが非常に嬉しい日でした。
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