mixiが見せてくれるもの
SNSの代名詞ともなったミクシィ。
先日東証マザーズへ上場して、まさに旬のビジネスモデルと言えるでしょう。
CNETで「なぜmixiはこれほど成功したのか--笠原社長が明かす開発秘話」 という笠原代表のインタビュー記事が掲載されている。
わずか2年半で500万人のユーザーを確保し、SNS一のブランドとなったのはなぜなのだろうか?
私は、この一点につきると思うのです。
”迅速且つ適正な範囲でベータ版を実現した”ということです。
SNSの仕組み自体は別に珍しくもなく、既存のSNSの亜種的な存在ですから(もちろんこの”亜種的” という部分が最大のエッセンスなのですが・・)、びっくりするような発想が出て来たわけじゃない。
ITビジネスモデルで一番成功しやすいパターンというのは有ると思います。
- 大筋では存在するサービスの亜種
- 2割以上の斬新さがあり
- 消費者に慣習的に受け入れられる
といった事が上げられる。
しかし、これがなかなか出来ることではないのも事実。
私は仕事柄、様々なこのようなビジネスモデル提案を行いますが、着手できるケースは多くはない。
迷っているうちに、どこかで着手のプレスリリースを見ることも・・・。
結局、中小企業では予算を割く勇気が無い、とか、
ワークフロー的に無理が出るという理由を最多としてあきらめられるのが通例の様になってしまっている。
では、大企業ではどうかというと、大企業は大企業で”決断が遅すぎる”という問題を往々にして抱えている。
ちょっと、冷静に見れば解ることなのですが、結局”IT屋”がやるのである。
普通は、うまい市場があれば、余裕のある企業は参画し自らのビジネスに取り込もうとするのが世の習いだと感じるのですが、
どうもITは異次元らしい。
本来ITは寄生業界(なにかのビジネスモデルの+αを提供)だと考えている私としては、不思議でたまらない。
是非、チャレンジして欲しい。
きっと、御社のノウハウは、IT屋には思いつかない”素晴らしい”サービスを生み出すはずです。
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