Beta有償化賛成論
Beta版のダウンロードってされますか?
Beta版とは、ソフトウェアなどの開発段階でユーザーに試用してもらい、バグや使用感などのフィードバックを得るために行うサービスの一種なのですが、この有償化にMicrosoftが踏み切る計画があるそうです。
「Microsoftは今週、「Office 2007 Beta 2」のダウンロードを有料化する計画。1回当たり1.50ドルが必要になるという。 」
一見すると「Bata版を有償化?」と困惑と怒りの声が聞こえてきそうだが、私は実はBeta版有償化へは肯定的だ。
ソフトウェアだけではなく、WEB2.0は”Beta”という『最終形でないサービス』を消費者に提供することによって、より企業が消費者の意見を聞くフォードバック開発が当然のように成ってきている。
私自身もβテスターという立場に何度か立ったことがありますが、Beta提供される時点でほとんど完成しており、個々の環境によってどのような衝突(障害)が発生しうるのかを見ている程度に成っていると思われます。
Microsoftは、「5月末以来、Beta 2は300万回以上ダウンロードされてきた。これは予想の5倍以上に達する。徴収するダウンロード料金は、サーバからのダウンロードに必要なコストの一部に充てる」と述べている。
想像を絶する数です。
当然なのですが、Beta提供にも大きな予算が必要になります。
サービス総Beta時代を迎えようとしていると言っても過言ではない、WEB2.0時代に「Beta提供が有償である」という風潮はあってしかりだと思われます。
有償化することにより、
本当に必要な人しか参加しない。
Betaである意味をわかっている人しか参加しない。
必要以上のBetaサービスの予算が不要になる。
予算と手間が軽減されると、高いクォリティーのBetaサービスが期待できる。
限られた人数だけがリスクを背負うので、リスクに対する見返りを出せるようになる(購入の金額減免など)
などが理由ですが、なによりも大規模なBetaサービスを展開したくても怖くて出来ない中小企業が、大手と同じように、自社の試みをBetaサービスとして消費者に問うことの出来る環境が整うということが一番です。
なんでも”企業負担”にするのではなく、消費者も共にリスクを背負うことで、より多彩なサービスを受けられることになったり、大企業だけの考えで消費者が振り回されることも無くなるのではないでしょうか?
コメント