個人情報と広告の関係。
インターネット上で行われる広告は市場規模を急激に増やしている。
2004年にはラジオの市場規模を追い越し、2006年には2,600億、2010年には6,500億にまで成長すると予想されている
(野村総合研究所「2010年までの国内IT主要市場の規模とトレンドを展望」参考)。
また、その広告形態も様々で、特にアテンションの大きい手法として「セグメント広告」といわれる、ある一定の条件で消費者を”分類” し、その”条件分類”に応じた広告内容を提示する事により広告効率を向上させ、 消費者へ無意味な広告を提示するストレスを軽減する事もできる。
このセグメント広告に新しい試みが登場している。
サイバーエージェントは10月25日、広告配信ネットワーク「MicroAd」において、ブログやSNSを利用するユーザーのアクセス元を判別して、 地域ごとに広告配信できるサービス「MicroAdエリア」を開始した。
考え方としては特に新しさを感じない事なのですが、 迷惑メールまがいの広告手法ばかりが目立つ市場で大きな一歩となる可能性を感じます
アクセス元を解析する手法は一般手法として既に確立されており。
このてのモデルは容易に模倣できる。
アクセス解析より解る情報は多く、環境面では、地域や回線はもちろんのこと、ブラウザの種類やOSまで判別することができ、
動向面としても、該当のサイトへの訪問傾向や、どのようなキーワードを用いて目的のページを探しているのか、そして、
どのようにしてたどり着いたのかなど様々な情報をサイト運営者は取得することが出来る。
このような取得情報を活用して、広告内容を適合させることにより、より効率の良い広告を行うのである。
もちろん広告だけでなく、サイト内のページ動線を変更し目的のページと予測されるページをいち早く見せるための工夫も可能なのです。
実は、”インターネットへアクセスする”といった根本的なデータの活用ではもっとダイナミックな動きをしている企業がある。
Googleである。
米Googleは2006年8月16日(米国時間)、
本社のあるカリフォルニア州マウンテンビューで無料の無線インターネット接続サービス「Google WiFi」
を開始したことを明らかにした。Googleアカウントを持っていれば、誰でも自由に接続できる。
MYCOMジャーナル
信じられない様な試みですが、私たちが当然の用に支払っている、インターネット回線料金や、プロバイダ料金が無料になるのです。
ここで、どのようなセグメントが可能かというと、それは全ての個人情報をセグメントとして使えるといっても過言ではありません。
なぜなら、私たちはプロバイダへは基本的な個人情報は渡していますよね?。名前も年齢も住所も、電話番号も、決済情報まで渡しています。
しかも、インターネットへの接続には、IDという個人情報を特定するユニークなキーを使いますので、だれが、どの場所
(アンテナの位置)で接続をしているのか、そしてその人は何歳で、会社員だ。
までもが、セグメント可能なのである。
広告主に取ってこれほど完璧なセグメントは無いと言える。
必要であれば、アンケート回答を事前にユーザーに課しておいてもいいわけですから。
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