サービスの”保証”の範疇
ITビジネスモデルにとって、「利用者をどこまで守るか」というのは重要な課題です。
しかし、サービスの性質によって守る範疇というのが有ると思います。
インターネット検索最大手のヤフーは18日、運営する国内最大のネットオークション(競売)サイトに登録していた大阪府内の宝飾品販売会社が破産を申し立て、落札者が商品の受け取りや返金を望めなくなった問題が生じたため、落札者すべてを対象に全額補償することを明らかにした。
【Yahooオークションに出品している企業の肩代わり】ということですね。
???
私は賛成できません。
通常の商取引とは性質が違うことや、Yahooはシステムを貸しているだけのサービス。
範疇の外と判断します。
この範疇を保証するのであれば、究極のオークション、いや、商取引サービスだと思いますが、Yahooオークション全ての取引に保証をしているといった話は聞いたことがありません。
範疇が曖昧になると、サービスを受ける側としては”前例”を範疇の線引きにするわけで、誤解を招く結果に成ると思います。
リアル店舗で頑張っている事業主さんや、通販で信用を勝ち得るために様々な努力をされている事業主さんがたくさんいらっしゃるわけです。
リスクのある取引を、まるで「リスクはYahooが負います。」と取れるような、しかも、全て満たさない特例が出てしまうのは、消費者を惑わすだけでなく、前記した事業主さんも困惑してしまう訳です。
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